2015年09月09日

法改正といえば

書きためていたメモから、時機を逸さないうちにひとつ文章化します。

さて、ひとこと。

最近、「法改正」といえば「安全保障法制」が中心ですが、忘れてならないのが「民法改正」です。

ながらく今の姿を保っていた民法ですが、このたび、様々な点が改正される見通しです。
賃貸借契約の敷金返還やいわゆる飲み屋のツケの消滅時効など、身近な事がらに関する規定が見直されます(見直すという表現が相応しいのかどうか分かりませんが)。

なかでも、法定利率の引き下げが大きな変更です。

これまでの民法では年利5%が法定利率でした(法定利率:お互いで利率を決めていなかったときに適用される利率)。

たとえば、2年前の出来事に関して、裁判所が慰謝料300万円の支払いを認められた場合、出来事のときから支払いまで遅れた利息がつきます。
今までは、300万円×5%×2年=30万円が利息として上乗せされていました。しかし、3%に引き下げられると、300万円×3%×2年=18万円が利息になります。

この例だけみても、裁判の結果が12万円も変わっています。これが3000万円を請求する事件になれば、120万円も差が出ます。

「えっ、だいぶ損するんじゃ!?」とお思いの方もおられるでしょう。
しかし、この低金利時代に、5%もの利息が自動的に付されるのは一般感覚から逸れているというのが改正理由になっています。
なお、今後の法定利率は、改正から3年ごとの市場金利をみて見直される条件も付いています。

今回は改正の一部分についてお話ししました。他の改正事項について、またの機会にご説明できればと思っています。
もう改正されたあとかもしれませんが・・・。



posted by しんたろう at 00:00| 日記