2015年06月25日

出張授業(伊香高等学校)

さて、ひとこと。

少し前になりますが、今月中旬、伊香高校の1年生の皆さんに、出張授業でお話をさせていただきました。

滋賀弁護士会の出張授業については、
http://www.shigaben.or.jp/committee/legal_education.html
こちらを御覧ください。

伊香高校は長浜市木之本にあります。
当日はJRを利用しました。駅から高校までの道中に「木之本地蔵」があり、その付近は旧街道が通っており、旅館や和菓子屋さんがいくつかありました。

伊香高校は、山脇に新しい建物とレトロな建物が混在した良い雰囲気でした。
体育館に1年生全員に集まっていただき、お話をさせていただきました。

教室でおこなう出張授業では質問をしたり・されたりで進めていましたが、体育館なので講演会のようでした。
「弁護士の仕事」と「高校生が気をつけるべきネット問題」をテーマに、弁護士になるまで、インターネットで動画を見るときの注意、などなど。
機会があればこの場でもお話しできれば・・・。

伊香高校はその翌日から期末テストとのこと。直前にもかかわらず、お時間いただきましてありがとうございました。

帰りはサラダパンで有名なつるやパンさんに立ち寄りました。
サラダパン以外にも、菓子パン、サンドウィッチなど種類豊富でした。平日の昼間でしたが、つぎつぎに県外ナンバーの車が止まるほどの人気でした。

以上、伊香高校での出張授業と、木之本ぶらり、でした。


posted by しんたろう at 00:00| 日記

2015年05月08日

こうしょう

しばらくぶりです。

いつの間にか季節が春になり、GWも過ぎ・・・この前も同じこと言ってましたね。

とある依頼者から、「更新を待っています」との熱烈なリクエストをいただきました。

何かためになることを、と言われましたので・・・


さて、ひとこと。

少し前に、「交渉」(ネゴシエーション)がブームになっていました。

私たち弁護士も、紛争解決に向けて相手方と交渉することがあります。
(裁判になる以前に、または、裁判になってからも)

そんな我々だからか、たまに、「上手に交渉するコツを教えてください」と聞かれます。

基本的に、詳しいことは企業秘密(?)なんですが、少しお話ししたいと思います。

まず、「交渉」と聞いて何が思い浮かびますか?
電気屋さんでの値切り「交渉」?
お小遣いの値上げ「交渉」?
世界的な問題のTPP「交渉」?

いろいろあります。
どれにも共通するのは、(1)相手から条件を引き出すために、自分からも条件を提供する、(2)自分が提供する条件を小さくして、相手から大きな条件を引き出す、あたりでしょうか。

先の例では、
電気屋さん・・・冷蔵庫を買うから、電球3つオマケして!
お小遣い・・・勉強する時間を増やすから、お小遣いをアップして!
TPP・・・輸入肉の関税を下げるから、輸出自動車の関税を下げて!
などです。

お小遣いを例に取ります。
こども・・・毎日1時間勉強するから、お小遣いを月5000円にして!
おや・・・プラス、ゲームを一日30分以内に控えたら、お小遣いを4000円にします
こども・・・じゃあ、お手伝いを一日一つするから、なんとか5000円でお願い!
おや・・・わかった。そのかわり、3か月間の様子を見て、変えるかもしれないから、がんばるように。

ざっとこんな感じで、お互いが少しずつ条件を出して、ときには譲歩して、交渉が進んでいきます。

この例では、当初目標の月5000円のお小遣いを獲得するために、追加の条件をのんだ形になります。

ここで、「交渉のカード」なんて言葉聞いたことありませんか。
基本的には「条件」と同じだと考えてもらったらいいです。

上の例で、こどもは、親にお小遣いアップを認めさせるに値するカードを、複数枚持っています。
家で勉強すること、ゲームを控えること、お手伝いをすること、早く帰ってくること、朝は一人で起きること、などなど。

交渉のカードで大事なのは、それぞれが「親にお小遣いアップを認めさせるに値するカード」でなければならない点です。

親が「勉強するのは当たり前です。そんなことでお小遣いは上げません」と言い切ってしまえば、それまでです。何の効果もありません。

また、いくら自分のカードが相手に有効でも、自分のキャパを超えるものであってはなりません。たとえば、「毎日家で6時間勉強する」なんて条件、現実的でなく、実現しそうにありません。

さらに、「キャパ」つながりで、獲得目標についていえば、相手の許容範囲を考えることが大事です。
小学生のこどもが親に、「月5万円のお小遣いをちょうだい」なんて言えば、どんな条件を出したとしても叶わぬ夢です。

以上は、ざっとつぎのようにまとまります。
あ 自分がどんなカードを持っているのか確認する。
い 自分のカードを相手が欲しがるのか検討する。
う 自分の獲得目標は相手の許容する範囲内か検討する。
え カードを出すとき(または出さないとき)は順序・枚数・限度をよく考える。

これら4つは、実際に依頼者の方へも説明している点です。
それくらい基本事項かと思っています。

逆に、こんな交渉はちょっと・・・というのは、つぎのようなものです。
泣落とし。
同情を誘う。
論理的ではない。
高圧的な態度で迫る。
暴力や脅迫を伴うもの言い。
聞き入れられるまで言い続ける。

相手が上記の手段で交渉してきた場合、「ほかに手が無いんだな。ラッキー!」と思ってしまいます。

ちょっと長くなりましたが、以上は、あくまで基本的なことの一部に過ぎません。実際のケースに応じた変化もあります。やっぱり専門家に相談するのが良いですね(宣伝)。



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2015年02月04日

証明2

前回に引き続いて、ひとこと。

民事裁判の中に、動産引渡請求訴訟という類型があります。

読んで字のとおり、相手に対して動産を引き渡すよう求める裁判です。
ちなみに、「動産」とは不動産以外の「物」全般を指します。

裁判が始まると様々な問題が露呈します。
その中でも、「所有権の証明」はやっかいです。

「返せ!」と訴えたら、「これは俺のものだ。返さない!」と反論されてしまうわけです。

前回、“基本的に、自分が主張している自分に有利な事実は、その者が証明することになります。”と説明しました。

今回の場合、まずは、「私の物を返せ!」と言った原告が、自分の所有物であることを証明しなければなりません。

自動車なら登録制度があるので、所有者はすぐに判明します。
しかし、登録制度などなく、同じものが世界中にたくさん存在する場合、どうでしょう。

買った時の領収証を示しますか?
毎日身に着けていたことを友人に証言してもらいますか?
自分しか知らない特徴(キズやヘコミ)を言い当てますか?
事前に名前を書いておけばいいのでしょうか?

自分の身の回りの物に注目して、想像してください。
「これが自分の所有物であること」の証明は、思っている以上に難しいはずです。


前回は「ないことの証明」が難しいというお話でした。
今回は「あることの証明」であっても難しいこともあります、というお話をさせていただきました。

日常生活であれ、裁判であれ、自分の言い分に根拠(証拠)があれば、説得力が増します。

しかし、その証明は本当に必要なのでしょうか。

不要な証明を自らに課して、自分の首を絞めていませんか。

実はその時点で勝負が決していることも多々あります。

誰かと交渉したり、口論になったりしたときは、このことを思い出してください。





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