2014年07月18日

保証するとは

さて、ひとこと。

最近はあまり耳にしませんが、他人を推薦するとき「この方はマジメです。私が保証します!」のような言い方をします。
このときの「保証します」は、「太鼓判を押します」に近い意味です。

法律でいう「保証」とは、ある人の債務を同じ条件で負うことをいいます。
たとえば、XさんがAさんに100万円を貸します(100万円の借金)。
Bさんがこの借金を「保証する」と、XさんはBさんへも100万円を返すよう求めることができます。
このとき、Bさんは、「保証人なんだから半分だけ返します」などとは言えません。
Xさんにとってみれば、Aさんが100万円を返してくれなくても、Bさんから返してもらうこともでき、有利な貸付になります。

少し話の角度を変えます。
これまで、中小企業が銀行から融資を受ける際、経営者の個人保証を求められていました。
つまり、会社が銀行から融資を受ける際、社長さんが保証人になるのです。
いち個人が会社を保証するなんて違和感がありますが、従来よくみられました。
銀行にしてみれば、会社が倒産しても社長さんの個人資産(不動産や預貯金)から貸付金を回収でき、有利な貸付になります。

規模によりますが、会社が倒産すると、負債が数千万円残ることもあります。いくら会社の社長さんだといっても、一度に数千万円の借金を返すことはできません。
やむなく、会社と一緒に社長さん個人も破産するケースが多いです。そのため一度倒産した会社の社長さんは、生計の立て直しが非常に困難でした。

近時、このような経営者等による個人保証を見直す流れになっています。
個人保証を前提として会社へ融資することや、会社が倒産したあとの個人保証の扱いについて、国が問題視しているのです。

お金を貸す側、借りる側、どちらにとっても転換期が訪れているといえるでしょう。

今回はマジメなお話でした。
posted by しんたろう at 00:00| 日記

2014年07月08日

出張

さて、ひとこと。

兵庫県会議員の出張費用の問題が話題になっています。

県会議員であれば、各地域への視察など頻繁に出張されているイメージです。

私たち弁護士、法律事務所にも出張はあります。

1時間ほどかけて少し離れた裁判所へ行くものも含めれば、週に1回以上は出張にでています。

なぜ、各地の裁判所まで行く必要があるのでしょうか?

裁判には、「管轄」が存在します。
事件の種類や当事者によって、その裁判を扱う管轄裁判所が異なっています。

不動産訴訟ならその不動産が存在する地域の裁判所、交通事故訴訟なら事故地を管轄する裁判所、といった具合です。(実際はもっと複雑で込み入っています)

ときとして、本格的な審理が始まる前に、「この裁判を、どの裁判所で審理するのか!?」という争点で争うこともあります。

ちなみに、滋賀県の場合、民事事件の第一審を管轄する地方裁判所はつぎのように決められています。

高島市
大津市
草津市
甲賀市
湖南市
守山市
栗東市
野洲市
湖南市は、大津地方裁判所(大津市所在)

近江八幡市
東近江市
蒲生郡
愛知郡
犬上郡
彦根市は、大津地方裁判所彦根支部(彦根市所在)

米原市
長浜市は、大津地方裁判所長浜支部(長浜市所在)


冒頭の出張の話に戻って、個人的な出張あるあるを。

新幹線に乗る前、普段読まない雑誌を思わず買ってしまいます。
どうしてなのでしょう。こどもみたいな話です。
posted by しんたろう at 00:00| 日記

2014年07月01日

親からの相続

さっそく、ひとこと。

お昼に、とある放送局の法律Q&Aを見ました。

流し聞きでしたが、だいたいの内容は、こんな感じでした。
(多少違うかもしれません)

兄の毛嫌いしている父親が亡くなった。
兄は相続をしたくないそうで、私(弟)に、「親父の相続は
放棄する」と言ってきた。
母親と私(弟)で、父親の相続をした。
最近、母親が亡くなった。母親の遺産はほとんど父親から
相続したものだった。
兄が、「親父のときは放棄したが、お母さんの遺産は相続
する」と言い出した。
母親の遺産は、兄が放棄した父親の遺産なのだから、今回
分けなくてもいいですよね?

回答は、「分ける必要がある」です。
(出演していた弁護士の方も同じ意見でした。)

遺産分割によって、母親が得た父親(夫)の財産は、父親
(夫)が亡くなったときに遡って母親のものになります。
ですから、質問のケースでは、もとが父親の遺産であろうと、
今は母親の財産なので、兄は相続をできることになります。

なお、相続放棄は、家庭裁判所で手続きをとらなければなり
ません。
ほかの相続人に、「私は放棄する」と宣言するだけではダメ
です。

ということを考えながらの昼食でした。
posted by しんたろう at 00:00| 日記